未経験でも、すぐにデザイン力がアップする方法4つ

デザイン

デザイナー歴20年を越える筆者が、日ごろの業務を通して実際行っている、
デザイナーの勉強方法です。
今、デザイナーになりたての方も、
これからデザイナーになろうとしている方の参考になれば嬉しいです。

  1. マネをする
  2. 書籍を参考にする
  3. 素材を活用する
  4. 理由を考える
マネをする


最も基本的な上達方法は「マネをする」ということです。

今からデザイナーを目指す人や、新人のデザイナーさんは、
今までも暮らしの中で、色々なデザインを目にしてきたかと思います。
その中でも自分の好みのものは、より具体的に頭の中にあるでしょう。

ただ、仕事になると、クライアントの求めるデザインは様々で、
今まで無意識に吸収してきた「自分の好きなデザイン」だけでは通用しません。

クライアントの好きなデザイン、求めるデザインを提案できるようになるには、
多くの提案が必要になります。
それなりの年数をかけて蓄積されたデザインの幅が必要ですし、
熟年のデザイナーであっても、年々変わっていく流行を取り入れたデザインをする為には、
リサーチをすることになります。

クライアントの要望を満たすためのヒントを探すことは、
私が仕事を受けた時に一番最初にする作業です。
経験を積めば、頭の中だけでそれができますし、
自分の引き出しになかった場合は、
WEBで検索したり、雑誌をみたりします。

何年か前にデザイナーのパクリでニュースを賑わせた事例がありましたが、
マネをするといっても、まるパクリするわけではなく、
諸先輩方の素晴らしいデザインを見たり、
現在の流行(世間で受け入れられている)のデザインを学び、
自分に取り入れていくことは、当たり前にすることです。

そのデザインをヒントに、クライアントにあったカタチに昇華することで、
自分の中に蓄積される財産になりますし、デザインを学んでいることになります。

書籍を参考にする


前段でマネをすると書きましたが、どれをマネしてもいいというわけではありません。
例えば、WEBで検索してみても、
クオリティの高いものばかりではありませんし、
お店の貼ってあるチラシであっても、
何の勉強もしていない人が作ったものかもしれません。
クオリティの低いものをマネしても、意味はありませんし、逆効果です。

WEB検索でも、きちんと作られているものも、もちろん出てきますが、
間違う確率が高いということです。

最初の頃に一番いいのは、書籍を参考にすることです。
雑誌でもいいですし、書店のデザインの棚に並んでいるものは、
やはりデザイナーを対象にしているので表紙からクオリティが高いものが多いし、
中身はどのページも刺激になります。
私が新人の頃は、広告賞などを受賞しているデザインを集めた本を何度も繰り返し見ていました。

特に、グラフィックデザインをしたい方は、
紙に印刷されたときのこの紙質だとこういう印象になるんだなという触感や、
手に持った時の文字の大きさや写真の色などの視覚情報、
吸収できる要素は沢山あります。

書籍というのは、お金をかけて作っているので、
参考にして間違うことはあまりありません。
ポスターなどを見るのもいいですが、
書籍には色々なパターンのデザインが載っています。

そういうことをしているうちに、いいデザインというものがわかってきて、
デザイン力がついてくのだと思います。

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素材(有料サイト)を活用する


これは、スピードアップにもつながりますが、
有料素材サイトを利用することで、
サンプルを見ているだけでもデザインのヒントにはなりますが、
手間をかけずに様々なデザインを手に入れることができます。

自分にはできない分野、
普通に外注すれば多額のお金がかかる、
イラストを描く、
行けない場所やモデルさんを使った写真、
WEBのアイコン、
レイアウトのテンプレートまでが低料金で利用できます。

有料サイトとはいえ、
お金を払えば誰でも使えるものですので、
オリジナリティを出すことが難しくなりますが、
様々な素材を組み合わせることによって、
個性は生まれますし、
まったく同じものにはなりません。

素材をレイアウトすることも、
デザインであることに違いはないので、
部品を買っても、どう組み立てるかはデザイナー次第です。

理由を考える


デザインには必ず「理由」があります。
ただ、「カッコいいから」とか「好きだから」というのは、
理由になりません。
クライアントなのか、営業さんなのかを説得するにも、
どうしてこのデザインにしたのかという理由が必要です。

そのフォントを選んだ理由。
その色にした理由。
その写真を配置した理由。
自分の作ったものに説得力を持たせるのは、
重要な事です。

ただ、ぶっちゃけた話、理由は後付けでもかまいません。
感覚で作ったものでも、実は理由が存在していたりするのです。
カッコいいと思って選んだフォントの丸みが、
クライアントのロゴの丸みに合っているかもしれません。
好きだと思って使った色が、宣伝する商品の補色になっていることがあるかもしれません。

あなたには「デザイナー」という肩書がひとつ説得力を持たせています。
その時点で少し言葉に力は乗っているので、
後は、プレゼンする時の言葉に説得力があるかどうかにかかっています。

感覚的な言葉ではなく、
説明できる言葉で理由を探してみてください。

ちなみに、一番使える理由の材料はクライアントがそれまでに作ってきた、
WEBサイトや広告などを参考にするのが近道です。
後は、同じ業種のものでもかまいません。
そこに理由を探すこともできます。

まとめ

・依頼が来た時に、クライアントの業種や希望しているデザインを確認して理由を探す。
・同じ業種や希望しているデザインの「前例」を探す。
・それを参考に、素材サイトを活用して案出しをする。

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